簡単そうで割と大変なコインパーキング経営

簡単そうで割と大変なコインパーキング経営

この土地に建物を設計していたとき、建蔽率一杯に建てても目の前に車2,3台停められる程度の結構なスペースができることに気づいた。カフェのテラスや庭的なものを作ってはどうか、など色んな楽しそうな案がでたが、現実的に考えて1台パーキングを作ろうと決めた。パーキングを作るとカフェが見えなくなる、とも言われたが、確実な収入源の魅力に負けた。

カフェの中から外を見る。大きな車が停まると窓の外は車が大きく景観を遮断する。

パーキングで悩んだのは、月極にするかコインパーキングにするか。収益でいくと周辺のパーキングは3万程度。コインパーキングの想定は月5-7万程度。パーキングを1台分作るのに精算機やらなんやらで120万程度かかるので 月2万の差と考えると60か月回収。まあ月極にするより面白いし、5年回収ならまあいいか、ということでパーキングにすることにした。

次は設備。車がぶつからないようにガードをつけるか、ロック板(止めたら車が出られないようにロックする板)をつけるか。ロック板は20万位。ガードは5万位。値段もさることながら、とにかく見た目がダサいので嫌だった。

車が停まってるときは車がみえて、ない時にはこれが見えるというのがどうしてもいやだった

ロック板をつけない場合はセンサーのみという代替案もある。ただ、そのセンサーは車をロックするわけではないので、そのまま出ようとしたらお金を支払わずに出れてしまう。ロック版をセンサーにすると20万位安くなるのだが、じゃあお金払わず出て行ってしまう人が何パーセントいるのか。。聞けばこれは大体10%くらいだというので、(やってみて結局そんなにいなかったがそれはまた別途)無断利用が月3万の内3000円だとすれば、ロック版をなくすことで浮く20万分は66か月が損益分岐。ならまあいいかという事でという事で本当にシンプルに、白枠と車止めだけ作った。

通常線は黄色。そっちの方がコインパーキングとしては確かに目立つのわかるのだが。。。

最後にパーキングの看板。これも満、空の電飾やら大きな看板やらいろいろあるのだが、1台なので小さな看板一つ。いわゆるコインパーキングの看板を送りますね、と言われて出てきたデザインがこれまたあまりにもキツいのでこちらで勝手に作ることにした。看板や線の色、看板の配色等、デザイン性と視認性の狭間で意外なほど苦しんだ。出来上がったのをみると確かにいわゆるパーキング、のデザインのほうが目立つんです。。おしゃれで目立つ看板って本当に作るの難しいのね。。

最初の案と最終的に掲示した看板。確かに上の方がは目立つのだが。。。上にしていたらもっと入ってたのかどうかというのは今となっては検証のしようがない。。

という事でパーキングなんて簡単にできるだろう、と思っていたが割と決めることが多くてびっくりした、というお話でした。数字がどうだったか、というのはまた次回!

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